ブラジルでの任期を終え、日本へ帰国する在ブラジル日本国大使館の梅田邦夫特命全権大使の送別会が、9月29日午後7時半からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル2階貴賓室で行われた。会場には150人を超える各日系団体や日本企業の代表者らが集まり、梅田大使を見送った。
梅田大使は恵子夫人と出席。文協の呉屋春美会長、援協の菊地義治会長、県連の山田康夫会長、商工会の近藤剛史副会頭、日文連(アリアンサ)の大城幸夫会長、在聖総領事館の中前隆博総領事が壇上に上がった。
日系団体を代表して呉屋会長があいさつに立ち、「両国のために働いてくれた梅田大使には感謝の言葉しかありません」と礼を述べた。呉屋会長個人の思い出としては、梅田大使がリンス日本人移民入植100周年祭に出席した際、プロミッソンの上塚周平氏の墓を訪れたことを挙げ、「大使としては初となり、歴史的な出来事だった。日系社会に理解を示してくれたことを何よりも嬉しく思う」と語った。その後、日系団体から感謝状と大竹富江氏の絵画が記念品として贈呈された。
続いてあいさつに立った梅田大使は今月上旬に離伯するとし、「すべての日系社会の皆さんに感謝致します」と述べた。2年7カ月の在任中はサッカー・ワールドカップ、10年ぶりとなる日本の現職総理の訪伯、日伯外交関係樹立120周年、リオオリンピックなど多くの大イベントが目白押しとなったが、「各地の日系社会が協力してくれ、『オールジャパン』で取り組むことができたことに感謝します」と重ねて日系社会へ礼を述べた。
大使の職務としては、日系社会との交流強化を最重要課題にしていたと話し、また大使館では各種文化事業、団体への支援、表彰などに取り組んでいるとした。
「日系社会はブラジル社会への発展だけではなく、親日感情性、日本文化の伝播に貢献している。皆様の長年のご尽力に日本政府を代表して感謝したい。最後に、特別な人的な絆を有する日本とブラジルの関係がますます強まることを願っています」と結んだ。
その後、援協の菊地会長の音頭で乾杯。乾杯後は梅田大使夫妻と写真撮影を希望する出席者の長い列ができていた。
サンパウロ新聞 2016年10月7日付
